理事長・院長 黒田誠司
ご挨拶

品川西小山やまうち内科・内視鏡クリニック
理事長・院長 黒田誠司
当院は1953年(昭和28年)に山内健義先生の祖父・山内博雄先生がこの品川区小山の地で開院し、以降70年以上、親子3代にわたって地域の皆さまの健康維持に貢献してまいりました。そして日本医科大学の後輩である私も一緒にその一翼を担わせていただくべくお声がかかり、2025年5月より新体制での出発となりました。
私はこれまで母校大学病院ならびに関連施設にて消化器科医として勤務し、虫垂炎や消化管穿孔などの急性腹症から胃癌・大腸癌などの悪性腫瘍といった、おなかの中で起こりうる幅広い疾患に対する診療に従事してきました。
特に私の入局した日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センターは下痢・嘔吐・腹痛などへの初期対応から内視鏡を主とする検査、そして手術・抗がん剤治療・術後フォローアップと初診から終わりまで一貫して当科で対応するという現代ではとても珍しい体制が敷かれており、極めて多忙ではありましたが多くの医療従事者と患者さんやそのご家族に支えられかけがえのない経験を積むことができました。
その中には、現代医学では手の施しようのない病態、長時間にわたるがんの手術が無事に終わり喜んで退院されたのも束の間、早々に切除不能な再発病変が出現しその事実をお伝えせねばならない、といった辛い経験も少なからずあり、医師を志した頃に思い描いていた、どんな病気でも治せる「ゴッドハンド」や「無敵の医療」などというものは存在せず、自分の無力さと不完全な医学への恨みにも似た感情に苛む日々でもありました。そして、そんな救えなかった方々への鎮魂の思いと病に勝てない悔しさから、がん治療研究と内視鏡技術の向上に猛烈に取り組んできました。
世界中の研究者の血の滲む努力と、分子生物学を基礎とする科学の劇的な進歩により私が医師となった20年前では想像すら難しかった新規治療法が続々と開発され始め、病気を取り巻く環境も徐々に変わりつつあるものの、令和7年の段階で、がんに対し最も有効な戦略はやはり予防と早期発見・早期治療です。例えば、世界最高水準の医療が提供される日本で内視鏡検査時にいわゆる早期胃がん・早期大腸がんの段階で発見できれば、5年生存率は概ね96%以上と抜群の治療成績を誇ります。人生における“まさか”のリスクを減らす、内視鏡を中心とした定期検診は本人は元より大切なご家族のために大変重要なシステムであると考えています。
「治せるはずのがんは早く見つけて必ず治す」当院にはこの志に集った複数の日本消化器内視鏡学会専門医・指導医が在籍しております。彼らとともに、そして連携医療機関の支えを賜りながらその実現を目指してまいります。
加えて、幸運にも私は若手の頃から現在に至るまで、循環器内科や腎臓内科、糖尿病内科や総合診療科、そして歯科など他科の大変優秀な先生方とともに働き、大学の垣根を越えて親身なご指導をいただく機会に恵まれました。そこでは消化器疾患単独を診ているだけでは養われない、患者さんの人生観も含め全体を診ることの大切さを勉強させていただいています。その経験と繋がりは今の自分の貴重な財産であり、これまでの教えをもとにこれからも一例一例大切に診療いたします。
略歴
平成20年3月 | 日本医科大学医学部 卒業 |
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平成22年3月 | 日本医科大学武蔵小杉病院 初期臨床研修修了 |
平成22年4月 | 日本医科大学消化器外科 武蔵小杉病院消化器病センター入局 |
令和2年3月 | 日本医科大学大学院 分子遺伝医学修了 |
令和2年4月 | 日本医科大学大学院 分子遺伝医学 博士研究員 |
令和3年4月~ | 日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究プロジェクト代表者 |
現在 | 山内クリニック 院長 川崎みどりの病院 内視鏡センター長 |
所属学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本癌学会
- 日本遺伝子細胞治療学会
- American Society of Gene & Cell Therapy
- 日本分子生物学会
- 日本消化管学会
- 日本外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本腹部救急医学会
認定資格
- 医学博士(日本医科大学)
- 厚生労働省医員
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本遺伝子細胞治療学会認定医
- 消化器がん外科治療認定医
- 日本消化管学会専門医・指導医
- 日本外科学会専門医
- 日本消化器外科学会認定登録医
- 日本医師会認定産業医
- がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン腫瘍外科学指導者コース修了
最高顧問 山内健義
ご挨拶

消化器外科医として、慶應義塾大学病院および関連基幹病院において、胃や大腸の疾患を中心に、各種消化器癌の診断、治療に従事し、平成20年より山内クリニック院長に就任しておりました。 現在、様々な新しい癌治療が試みられており、私自身も癌治療に関する研究にも携わって来ましたが、やはり早期発見が最も重要なことと痛感しており、癌の早期発見に努めたいという想いでこれまで診療してまいりました。
この度、より新しい知見や最新の技術を持つ、黒田誠司先生を院長としてお迎えし、協力し合いながら、より質の高い専門医療を提供したいと考えております。 また、外科医として急性期の全身管理を行ってきた経験を生かし、地域の皆様のホームドクターとして、生活習慣病をはじめ、風邪等の急性疾患に対しても “心ある医療”をモットーに、誠意を持った診療を行うよう努めてまいります。
略歴
平成7年3月 | 日本医科大学医学部 卒業 |
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平成7年4月 | 慶應義塾大学外科学教室 入局 |
平成13年4月 | 佐野厚生総合病院 勤務 |
平成16年4月 | 慶應義塾大学 包括先進医療センター 勤務 |
平成17年4月 | アメリカテネシー州立大学 研究員 |
平成18年4月 | アメリカテキサス州立大学 研究員 |
平成19年4月 | 足利日赤病院、北里研究所病院、神奈川県済生会 横浜市東部病院 非常勤勤務 |
平成20年2月 | 山内クリニック 院長 |
その他、品川区荏原医師会理事
所属学会
- 日本外科学会
- 日本消化器病学会
- 日本内視鏡学会
- 日本抗加齢医学会
担当医
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
- 日本消化器病学会専門医・指導医
- 日本消化器外科学会専門医・指導医
- 日本外科学会専門医・指導医
- 日本肝臓学会肝臓専門医
- 日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医
などの資格を有した医師が診察にあたります。